防犯砂利のデメリットを徹底解説！庭の防犯対策で防犯砂利は必要？

庭の防犯対策で、導入しやすい防犯砂利！しかし設置してから後悔することが多いのも事実です。

そこでこの記事では、防犯砂利のデメリットをわかりやすく解説しています。

この記事を読めば、自宅にあっている防犯対策を知り安心した生活を送ることができます。

防犯砂利のデメリットとは？

防犯砂利は、その名のとおり、防犯効果を高めるために用いられる砂利です。

砂利を敷き詰めることで、不審者の侵入音を大きくして、侵入者を威嚇したり、近隣住民に知らせたりすることができます。

しかし、防犯砂利にはデメリットもあります。主なデメリットは、以下の5つです。

軽い素材の砕けやすく飛散する

まず１つめのデメリットとして素材が飛散しやすいことです。

防犯砂利は軽い素材で作られており、その扱いやすさの反面、いくつかの問題点があります。

特に、踏みつけられたり風雨にさらされたりすると砕けやすく、細かい粉塵となって周囲に飛散することがあります。

この粉塵は風によってさらに広がり、洗濯物や外壁を汚す原因になることもあるため、見た目の美しさだけでなく、清潔さの維持にも影響を及ぼします。

また、近隣住民に迷惑をかけたり、車や外壁に付着して汚れや傷を引き起こす可能性もあります。

近隣住民への騒音被害

次に防犯砂利の音による、近隣住民への騒音被害です。

防犯砂利は、歩くと大きな音を発する特性があり、これが防犯上の効果をもたらします。

しかし、この音が近隣住民にとっては騒音となる可能性があります。

特に夜間や早朝などの静かな時間帯には、この音がトラブルの原因となることもあります。

住宅が密集している地域では、騒音が問題になりやすいため、防犯砂利を敷く場所や時間に配慮することが大切です。

家族や近隣住民が頻繁に通る場所に、防犯砂利を敷くのは適さないので注意しましょう。

定期的な掃除と除草シート設置の手間

続いてのデメリットは、定期的なメンテナンスの手間です。

防犯砂利は、粒が大きくその間にゴミや落ち葉が溜まりやすいため、定期的な掃除が必要になります。

特に秋には落ち葉が多く、掃除の頻度が増えることがあります。

さらに、雑草の成長を防ぐためには除草シートの使用が推奨されますが、これは追加の手間とコストを要します。

除草シートを敷くことで、砂利の敷き詰め作業が複雑になるだけでなく、見た目にも影響を及ぼす可能性があります。

したがって、防犯砂利を利用する際は、これらのメンテナンスの必要性を考慮することが重要です。

防犯砂利のかけらでケガをする

4つ目のデメリットは防犯砂利のかけらはケガをしやすい点です。

防犯砂利は多くの場合、ガラスや陶器などの硬い素材で作られており、その上で転んだ場合、怪我をするリスクがあります。

特に子供や高齢者がいる家庭では、このリスクが高まるため、十分な注意が必要です。

子供やペットが遊ぶ庭などでは、怪我の危険を減らすために柔らかい素材の砂利を選ぶなどの工夫が求められます。

これらのことから、普段から立ち入るような場所への設置は向いていないので注意しましょう。

処分時に費用が掛かる

最後に防犯砂利の処分には費用がかかることがあります。

不要になった防犯砂利を処分するには「地域のごみのルールに則って出す」「業者に処分を依頼する」「譲渡する」といった方法があります。

ただし、防犯砂利はガラスや陶器などでできているので、それにあった地域のごみのルールに従う必要があります。

ただし管轄の自治体によってルールが異なるため、処分できない場合は業者に依頼するなどの対応が必要になってきます。

防犯砂利は必要？デメリットを踏まえた上で判断

これまで防犯砂利のデメリットの紹介をしました。

そこで、防犯砂利は本当に必要なのか疑問に感じる方もいると思います。

ただしその判断をする上で「デメリットを考慮できるか」「デメリットを回避する方法」が必要になってきます。

まずは、デメリットを回避する方法について紹介していきますので、確認していきましょう。

デメリットを回避する方法

防犯砂利が本当に必要か判断する上で、まずはデメリットを回避する方法を紹介します。

防犯砂利の設置を検討しているが、デメリットが障害になる場合はには下記のような対策が必要になってきます。

砕けにくい素材の選択

防犯砂利の素材には、ガラス、陶器、石などがあります。ガラスや陶器は比較的軽く、踏み歩きなどで砕けやすいため、石などの砕けにくい素材を選ぶとよいでしょう。

ただし、費用が高くなったり、音が小さくなることがあるので注意が必要です。

除草シートの利用

防犯砂利の下には、雑草が生えないように除草シートを敷くとよいでしょう。

雑草が生えていないので、掃除の手間が省け、見た目もきれいに保つことができます。

しかし除草シートを敷くと、防犯砂利の敷き詰め作業が複雑になるだけでなく、費用もかかりるので注意が必要です。

騒音対策

防犯砂利の音を抑えるために、防音シートや吸音材を敷くことで対策できます。

防音シートや吸音材を敷くと、防犯砂利の音が近隣住民に伝わりにくくなります。

しかしこの方法は、音をならして防犯する防犯砂利本来の役割とは真逆の対応です。

そのため、防音対策をするくらいであれば、普通の砂利を敷くことをおすすめします。

防犯砂利の箇所に柵やフェンスを設置

小さな子供や高齢者がいる家庭では、防犯砂利の周りに柵やフェンスを設置するとよいでしょう。

柵やフェンスを設置することで、普段アクセスしないように分けることができます。

つまり普段からアクセスが必要な箇所には防犯砂利は向いていないということになります。

また、防犯砂利の表面に滑り止め加工が施されているものもありますので、そのようなものを選ぶのもおすすめです。

防犯灯の設置

防犯砂利の音で不審者を威嚇するために、夜間には防犯灯を設置するとよいです。

不審者は、灯りと音に弱いことがわかっています。

防犯灯で明るいところで、不審者が防犯砂利の音を聞いて逃げ出す可能性が高まります。

防犯砂利のデメリットを踏まえた上での判断

防犯砂利の使用に際しては、そのデメリットを理解し、それらを許容できるかどうかを慎重に検討することが重要です。

デメリットを回避する方法は存在しますが、これらの対策が完全にすべての問題を解決するわけではありません。

したがって、自分の家庭やライフスタイルに合った選択をする必要があります。

防犯砂利を採用する際に考慮すべき点は以下の通りです

これらの要素に基づき、防犯砂利の利点と欠点を天秤にかけ、自宅の安全性と快適さを最大化できるかどうかを判断することが求められます。

防犯砂利の防犯効果とおすすめ防犯対策

最後に防犯砂利の防犯効果についてもみていきましょう。

庭の防犯対策で防犯砂利が最適かという判断にもなります。

またおすすめの防犯対策で、防犯カメラの設置についても紹介していきますので、確認してみてください。

防犯砂利の実際に効果はどれくらい？

防犯砂利は、その歩行音による威嚇効果で不審者の侵入を抑止する効果があるとされていますが、全ての犯罪を防ぐわけではありません。

砂利の種類や敷き方によって効果は異なり、一般的には約70dBの音が発生するとされています。これは日常生活の中で比較的大きな音量です。

複数の研究により、防犯砂利の効果が実証されています。

ある研究では、防犯砂利を敷いた住宅は、敷いていない住宅に比べて不審者の侵入率が約20%低下し、侵入を察知するまでの時間が約30秒短縮されたことが示されています。

また、別の研究では、防犯砂利を敷いた場所では侵入音が約20dB大きくなり、不審者の侵入を抑制する効果があることが確認されました。

しかし、防犯砂利の効果はその種類や敷き方、さらには不審者の侵入意図や状況によっても変わる可能性があります。

したがって、防犯砂利は一定の防犯効果を提供しますが、他の防犯対策と併用することが望ましいです。

しっかり防犯したいなら防犯カメラを設置

家の防犯対策をしっかりしたいなら、防犯カメラの設置がおすすめです。

もちろん費用に余裕があるのであれば、ホームセキュリティの導入が一番ですが、月々の維持費もかかってきます。

それであれば、設置費用だけで圧倒的な防犯効果がある防犯カメラの設置をするとよいです。

まとめ

防犯砂利は、不審者の侵入を音で知らせる効果があり、一定の犯罪防止効果を提供します。

しかし、その導入にあたっては、軽い材の砕けやすさ、飛散問題、騒音、掃除の手間、怪我のリスク、粉塵問題などのデメリットを十分に理解し、管理することが重要です。

防犯砂利のデメリットを最小限に抑えつつ、家庭の安全を守るための一手段として検討する際には、以下のポイントを考慮する必要があります

防犯砂利は、家庭の安全を守る効果的な手段の一つですが、その導入はデメリットを十分に理解し、家庭の具体的な状況やニーズに合った判断を行うことが求められます。